アウトプレースメント市場
日本のアウトプレースメント
- 日本のアウトプレースメントには、①、 コンサルティング、カウンセリング、セミナー等のサービスのみ提供する形態と、②、 ①に加えて、紹介サービスも提供する形態があるが、紹介までのサービスを一体的に提供する企業が多い。1982 年の日本ドレーク・ビーム・モリンの参入から、日本のアウトプレースメント市場の歴史は始まった。90 年代後半から、不況によるリストラクチャリングの一環として大手企業が相次いで人員整理を実施したため、アウトプレースメントの需要が急増した。近年、需要はさらに拡大傾向にある。日本人材紹介事業協会の再就職支援協議会の推計では、2000年から2001 年にかけて、市場規模は160億円から220億円へと著しい伸びを見せている。80年代に至るまで、アウトプレースメント業の顧客は、ほとんどが外資系企業であったが、90年代から日本企業の依頼が増えはじめ、90 年代後半にはさらに依頼件数が伸びた。2002 年には、顧客の半数以上は日本企業であった言われる。前記①の形態では「有料職業紹介事業」の許可は不要だが、②の形態をとる場合は有料職業紹介事業の許可を取得する必要がある。近年、企業リストラクチャリングに伴う需要増を背景に、アウトプレースメント業への参入企業が増加している。98 年に、アデコジャパンは、アデコグループの米国リー・ヘクト・ハリソン(世界第2 位の実績を持つアウトプレースメント会社)のノウハウに基づき、アウトプレースメントサービスを開始した。同年にはテンプスタッフがアウトプレースメント子会社のテンプスタッフキャリアコンサルタント(ニューディールキャリアコンサルティングから2002 年5 月に改名)を設立し、翌99年には、スタッフサービスが、英国フェアプレース・コンサルティング、セレクト・アポイントメンツと合弁会社を設立するなど、大手人材派遣企業や人材紹介企業によるアウトプレースメント市場への参入が続いた。一方、市場競争激化に伴い、一部のアウトプレースメント企業の間で価格競争が起きている。 アウトプレースメント市場においては、日本ドレーク・ビーム・モリンが圧倒的なシェアを誇り、2001 年度にも60 億円の売上高を達成したが、2002 年には、ライトウェイステーションとクーツキャリアコンサルティングが合併してライトマネジメントコンサルタンツジャパンとなり、売上高で日本ドレーク・ビーム・モリンに迫っている。